今週の水曜日から来週の水曜日まで、仕事の出張で大阪にいる。
土日は好きに過ごしていいと言われているので、例えばUSJなどの娯楽施設に行くのも問題は無いだろうが、出張中に羽目を外すのもなんだか気が引ける。
せっかく会社の経費で大阪に来たので、仕事モードは維持していたい。
大人しく過ごしつつ、適度に気分転換したいということで向かったのが、大阪府豊中市にある服部緑地という公園。
春に生えるキノコであるアミガサタケの情報をインターネットで調べていたところ、服部緑地がヒットした。
甲子園球場約33個分の敷地面積を誇る大阪府内最大の公園らしい。
昨日出張先の社員から、日曜日は近隣でマラソン大会が開催され、大規模な交通規制が敷かれるため、土曜日に行った方が良いとアドバイスを頂いた。
貴重な情報有り難い。
ホテルを9時30分頃に出て、大阪メトロ御堂筋線の北大阪急行電鉄直通の列車に乗り、緑地公園駅で降りた。
駅から公園までは緑道で繋がっており、徒歩5分ほどだった。
到着して散策してみたら、思っていたよりコンパクトで2時間ほどで一周してしまった。
アミガサタケは見つからなかった。
まだ春というには時期が早いのに加え、キノコというのは大体毎年生えるポイントが決まっていることが多く、初めて訪れた公園ではなかなか狙ったキノコを見つけるのは難しい。
でも、カラスノエンドウの花や四つ葉のクローバーを見つけたり、梅の花が咲いているのを観賞したりすることができて、大いに癒された。
また、予想していたよりもコンパクトだったがゆえに、体力を温存することもできた。
スマホでGoogleマップを見ながら公園内を散策していたのだが、公園から少し離れたところに「豊中市立芸術文化センター」という施設名を目にした。
コンサートなどを観るのもいいなと思って、施設のホームページで公演予定を調べてみたところ、今日は17時から履正社高校吹奏楽部の第15回定期演奏会があるらしい。
いいね、行ってみよう。
履正社高校といえば、甲子園の常連校として有名である。
吹奏楽部もきっとレベルが高いだろう。
ただ、まだまだ時間があるので、緑地公園駅の駅ビルのマクドナルドで昼食を食べた後、御堂筋線に乗って梅田駅で降り、梅田近辺を散策した。
アーケード付きの細い商店街を気の向くままに歩き続ける。
辿り着いた先のヨドバシカメラでキノコのぬいぐるみのガチャガチャを発見した。
お、キノコを見つけたぞ!
お目当てのタマゴタケが出るまで引いたところ、全4種だが思いのほか苦戦してしまった。
豊中市立芸術文化センターに向かうために、大阪梅田駅から阪急電鉄宝塚線に乗る。
大阪梅田駅は趣のあるターミナル駅であり、列車にも味がある
写真は撮らなかったが、なかなかに旅情をかき立てる。
曽根駅で下車し、駅近くのダイエーで時間をつぶした。
16時頃に豊中市立芸術文化センターに移動し、ロビーに置いてあるベンチでしばらく過ごしていたら、入場待ちの列が出来始めたので並んだ。
入場時間になってホールの中に入り、前の方に座ろうかとも考えたが、ホールの座席は真ん中あたりから埋まり始めているようだった。
前の方に行ってみたところ、角度的に全体を見るのは難しそうな感じ。
舞台の後ろの方のトランペットやパーカッションは見上げるような角度になってしまい、手前の木管楽器の奏者で遮られて見えないかもしれない。
結局、真ん中から若干後ろよりの方に座った。
上演開始20分前だが、ホールにはまだまだ空席が半分以上ある。
定期演奏会は3部に分かれていた。
どの曲も楽しく観賞することができた。
オーケストラや吹奏楽の世界では、演奏会が始まる少し前にロビーなどにて、移動の簡単な楽器だけの少人数で短い曲を演奏することがある。
この演奏会でも開始10分前に舞台上でプレコンサートとして行われ、3年生のみで集まり演奏していた。
3年生といえば、卒業間近である。
今日しか聴くことのできない音だと思うとエモくて涙ぐんでしまった自分に驚いたんですよね。
卒業後も今日の演奏のような素敵な人間でいて下さい。
大学生や社会人になっても楽器を続ける人は大勢いるが、中学や高校の部活動の演奏を聴いたときにしか得られない感動もある。
定期演奏会が終わった後は宝塚線で大阪梅田駅まで戻り、御堂筋線で宿泊しているホテルの最寄り駅まで戻った。
服部緑地以外は行き当たりばったりの行動だったが、かなり楽しい一日だった。
今まで旅行で遠隔地を訪れたことは何回もあるが、いずれも目的地がはっきりした旅行だったので、気の向くままに移動するのが新鮮でもあった。
明日は一日中雨が降るらしいが、どのように過ごそうか…。
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