2021年11月19日~六本木

ちょっとした遠出

今日はピューロアンバサダーとして「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」に招待されたので、開催場所の六本木ヒルズに行ってきた。
名古屋と大分で開催されてきたサンリオ展だが、東京では今年の9月27日から来年の1月10日までと比較的長い期間開催されている。
そろそろ行こうかなと思っていたので、このような機会を頂けて嬉しい。

入るとまず、増田セバスチャンというアーティストがサンリオ展のために制作した「Unforgettable Tower」というタワー型の作品が目に飛び込んでくる。
Twitterでサンリオ展に行かれた方が写真を上げられたりしていたので何度も目にしたことはあるが、やはり現地で生で見ると圧倒される。
まさにUnforgettable(忘れられない)なタワーだ。
作者がそういう意味でUnforgettableという言葉を使ったかは分からないが。

びっしりと付けられたぬいぐるみやマスコットの中からお気に入りのものや自分が持っているものを探すのも楽しいが、いろいろな角度から観るのも楽しい。
私はこの角度が好きだ。
まるで天に向かって果てしなく伸びているようである。
皆さんもお気に入りの角度を探してみよう。

普段の私はせっかちで集中力もあまり無いので、30分くらいで観終わるだろうと思っていた。
しかし、この後じっくりと2時間ほど観て廻った。
それほどこのサンリオ展に私の心を掴まれ、くすぐられたのである。
また、受付の時に同じ階で開催されている展覧会も観られると案内を受けていたが、しばらくは余韻に浸っていたかったので行かなかったほどである。

この記事を書くにあたり、どのように書くか悩んだ。
ほとんど全ての展示物の写真を撮ったが、それ一つ一つについて写真を載せ、思った事を詳しく書くのもこれから観に行く皆さんの楽しみを損なってしまうかもしれない。
かといって、これだけ心を動かされた展覧会なのに、ざっくりとした感想で終わらせるのももったいない。
そこで、できるだけ写真の枚数を絞りながら思ったことを書いていく。

昔、本社にあったデザイナーさんの仕事場。
これはよく知られているところである。
ファンを招いての見学会やデザイナーさんとの交流も行われていたらしい。

1971年に開店した新宿のギフトゲートの写真。

1987年に開店した銀座のサンリオショップ。
今のSanrioworld GINZAとは違う場所にあったらしい。

かつて田園調布にあった「いちごのお家」
当初は収益の都合で1000日限定で開店したが、いちご新聞を通した存続運動などもあり、2011年まで営業を続けた。

ピューロランドとハーモニーランドに関する展示もあった。

昔のサンリオはただ商品を売るだけでなく、理念を体現するためにかなりこだわっていたんだなという感じ。
景気が良かったなどの時代背景もあっただろうが、そういうところでもファンを増やしていったのだと思われる。
ショップの内装は、もし子ども時代の私が当時にタイムスリップしたら、釘付けになっていたことだろう。

“ファンを育てる”という表現が他の会社と一線を画している。
いちご新聞でその時代を捉えた特集を組んで様々な意見を紹介したり、本社での見学会やいちごの家での交流会なども開き、ファンに寄り添いながら共に成長していったらしい。

いちご新聞では小さい女の子向けの特集が多かったのかなと思ったら、意外と中学生や高校生向けだったり、男の子向けだったりする特集も見られた。

ララちゃんのボーイフレンド、気になる。

昔のイラストやグッズの数々も展示されていた。

実用的なグッズが多かった。
そういえば、私も小学校低学年の時に道具箱や体操着を入れる袋など、サンリオキャラクターの物を使っていたのを覚えている。
子ども時代というのは大人のように自分の意思で物をたくさん買えないので、一つ一つの物を宝物のように大切に使っていたものである。

小さい頃はこういう細かいイラストが大好きだったな。
1時間でも2時間でも見つめていた気がする。
昔が懐かしくなった。

サンリオ関係の美術品の展示がいくつかあった。
私のお気に入りはこれ。

最後の最後の展示で涙してしまった。
サンリオの理想とする世界が実現すると、キティちゃんは…。
でも、私たちはそのような世界を目指さなければならない。

図録とサンリオ展限定デザインのキティちゃんのマスコットを買って帰った。
展覧会で図録を買ったのは初めてである。
それくらいサンリオ展の内容が素晴らしかった。

P.S.
家に帰って図録を読んだら展示内容がかなり詳しく載ってた。
図録、かなりおススメ。

#ピューロアンバサダー #サンリオ展

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