『for RITZ』

今日の日記

私の好きなシンガーソングライターに岡崎律子さんという方がいる。
岡崎律子さんについて興味を持つようになったのは、工画堂スタジオの『シンフォニック=レイン』というPCゲームを大学院時代に遊んだことがきっかけである。
このゲームは”ミュージックアクションゲーム”といって、選択肢の選択によってストーリーが進行する中に、流れてくる音符に合わせてパソコンのキーを叩くゲームパートがあった。
そこで使われている曲が全て岡崎律子さんによって制作された曲だった。
ただ、ゲームでは各登場人物の声優が曲を歌っていたので、その時はその裏側にいる岡崎律子さんのことは知らなかった。
TSUTAYAでCDを借りようと調べていたら、岡崎律子さん本人が歌っているverのCDもあると知り、併せて新宿のTSUTAYAまで借りに行った。

これは後に立川のブックオフで買った岡崎律子さんverのCD『for RITZ』

ここで身の上話を。
私は化学系の企業で研究職に就きたいと思って大学院に入学したものの、1年生の終わり頃に心と体の調子を崩し、その後2年間休学した末に中退した。
こういうネガティブなことを大っぴらに言うんじゃないと眉をひそめる方もいるが、私は誰にでも何気なく話してしまう。
別に特別なこととは思っていないからである。
休学していた2年間は月に1回ずつ病院とカウンセリングに通う以外は、一日中布団にくるまって岡崎律子さんの曲ばかり聞いていた。
岡崎律子さんの歌声は”ウィスパーボイス”と呼ばれていて、文字通りささやくような優しい声。
でも、歌詞には強い意志を感じる。
岡崎律子さんは基本的に強いお方なんだなと思った。
勇気付けられるというよりは、自分はこんなに強くなれないな…と思いながら聴いていた。
歌詞には共感しないけど、曲は聴き続けているという、今から思うと不思議な状態だった。

なんでこんなにメッセージの込められた曲ばかり収録されているのだろうかと思って調べていたら、この『for RITZ』は岡崎律子さんが亡くなってから関係者により完成されたCDだということを知った。
岡崎律子さんはスキルス性胃がんを患いながらも、闘病生活を送りながら曲を作り続けた。
この事実を知ってから、このCDに対する見方がかなり変わった。

約束 お願いはひとつだけ
生きて 生きて
どんな時にも なげてはだめよ
それは なによりチャーミングなこと

『I’m always close to you』より(『for RITZ』収録)

岡崎律子さんからの大切なメッセージだと思う。
ちなみに、「なによりチャーミングなこと」の意味を考え続けて10年近く経つが、未だに分からない。
それでも好きな曲だ。

岡崎律子さんは、『life is lovely.』や『Sincerely yours,』、『Ritzberry Fields』など、素敵な曲の詰まったアルバムを他にも数枚出している。
今となってはなかなか手に入りにくいものも多いが、機会があったら岡崎律子さんの楽曲を是非聴いてみてほしい。

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