ティネコというブランドのスティック型コードレスクリーナーを買った。
もともとは日立かパナソニック製のものを買おうと考えていたが、家電量販店の店頭で実物を触ってみたところ、従来型の掃除機には無い、モーターの甲高い駆動音が耳障りに感じ、買うのを躊躇していた。
そんな感じで一年以上経ったある日、お買い得な家電を紹介する雑誌を読んでいたら、ティネコというブランドのスティック型コードレスクリーナーが掲載されていた。
聞いたことの無いブランドなのでネットで調べてみたところ、製品を紹介する公式ホームページはあるが、肝心の会社名などの情報が載っていない。
いろいろなところで調べ、やっとこさ中国の掃除機メーカーが立ち上げたブランドであるらしいということは分かった。
ここまで調べないと会社名が分からないというのは正直うさんくさいが、会社名を調べている間に掃除機のレビューサイトや個人のブログなどでティネコのスティック型クリーナーについて好意的なレビューをいくつも目にした。
また、大手ブランドのスティック型クリーナーに比べて、音が静かだという評価が多かった。
そこで、価格の安さにも後押しされ、買ってみることにした。
いくつか種類があり、買ったのは「A11 HERO」という機種で、お値段は約2万7千円。
購入から一ヶ月ほど経つが、日々の掃除に不自由することは無い。
駆動音も全く気にならない。
言っちゃ悪いが掃除機は音がうるさいと昔から思っていたが、ティネコのスティック型クリーナーはそんな印象を180度覆す優しい音だ。
「この音でこんなにゴミを吸うんですか?」とシンプルに驚く。
本体の重量も思っていたよりも軽く、なんといってもコードレスなので、掃除機本体を持ち上げて移動しなければならない階段の掃除もラクチン。
2階から3階の間と、1階と2階の間を掃除する時とでコンセントを差し替えなくてよいのも非常に助かる。
バッテリーの持ちも申し分ない。
洋室を2部屋掃除した後に廊下を通り、リビングとキッチン、和室と15分ほどかけて巡っても大丈夫だ。
3LDKほどの住宅なら、念入りに掃除する時以外は一回の掃除でバッテリーの交換は必要ないと思われる。
そして、大手メーカーでは付属品として別売りされているような専用スタンドや予備のバッテリーが標準で付属しているのも嬉しい。
バッテリーを二つとも同時に充電することができるのはすごい。
このように、怪しいと思いながらも買ったティネコのコードレスクリーナーの使い心地に非常に満足している。
しいて弱点を挙げるとすれば、本体の強度だろう。
ゴミをためる部分がプラスチックでできているのだが、軽く叩いてみると、明らかに頼りない感じがする。
家具に思いっきり強くぶつけたら割れてしまいそうだ。
テーブルの下など、入り組んだ場所を掃除する時にはぶつけないように気を付けながら使っている。
また、連続運転するためにトリガーを引きっぱなしの状態にするためのレバーも頼りない。
いつかポキッと折れてしまいそうなので、これも丁寧に扱っている。
あと、説明書の日本語が怪しい。
大手メーカーではないので、フィルターなどの消耗品が突然販売終了になったりする可能性も考えられる。
でも、2万7千円という安さを考えれば、それらの不安な点も全て割り切れるレベルだ。
総じてティネコのコードレスクリーナーを買ってよかったと思っているが、日本のメーカーで静音性を重視したモデルがあれば、それを買うのになと思った。
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