例の話(終わり)

ていうか、もうはっきり言っちゃうけどサンリオの話ね。

私は『Small Gift Big Smile!』という「つつましいものを大事にしてみんなで幸せになろうよ」的な精神に共感してサンリオのファンになった。
そして、そんな素晴らしい理念を持った会社であるサンリオに人生のうち1年(365日)を捧げようと思い、サンリオピューロランドに365回行くことを目標に、年間パスポートを買って6年間ほど通い続け、たくさんのかけがえのない思い出もできた。
公式の企画で「ベストオブサンリオ男子」にも選んでもらった身で心苦しいけど、私には今のサンリオは愛せない。
公式がどんな動きをしてもついていくのが本当のファンだという考え方もあるのは知っているが、私はあくまでも趣味は楽しんでナンボのものだと思っている。
ということで、今は楽しくないので離れる。

この大炎上で、去年六本木のサンリオ展で観た「いちごのお家」に関する展示のことを思い出した。
「いちごのお家」はかつて1983年から田園調布で営業していた、建物そのものがいちごの形をしたサンリオショップのこと。
いつだったかについては展示の内容を忘れてしまったが、採算がとれないため閉店することが発表されると、サンリオへ存続を求める声がファンからたくさん届いたらしい。
その声が当時の社長に届き、結果として「いちごのお家」は存続が決定し、2011年まで営業を続けたとのこと。
普通の企業だったら、公共性の高いものでない限り赤字の施設を残すことは有り得ない。
ファンとともに歩み、ファンとともに成長してきた歴史のあるサンリオなら、もしかしたら軌道修正できるかもしれない。
もう手遅れな匂いもプンプンするけど。
トップダウン型の企業で上層部が自分の会社の理念を理解できなくなったら、もうおしまいだと思う。

ただ、この50周年の一連の流れが、私みたいに色々と深く考えちゃうタイプのファンを切り捨てて、もっとライトなファンに集中するための改革だったというのなら、悲しいけどそれはそれで納得できるかもね。

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